普段自然を目にする機会がそれほど多くないような街に住んでいても、
野鳥による被害を受けることは意外とあるものです。
自力で対処しきれなくなったら駆除を請け負う業者に依頼する必要がありますが、
その前に予め鳥害対策をしておくことも重要でしょう。
現代の日本で生活する上での主な害鳥
現在の日本で生活する上で、特に関わることの多い害鳥と言えば、ハト、スズメ、カラスでしょう。
農業や漁業では他の害鳥も多くいますが、そうでない場合は、大まかに分けるとこの三種が身近な害鳥と言えます。
とは言え被害の大きさ、対処のしにくさという点では、この中ではスズメは比較的被害が小さく、
深刻ではないと言う方も多いです。
しかしハトやカラスは、大きな被害が出やすいので、しっかりと防害方法や効果的な対策の情報を調べて、
十分な鳥害対策をするべき害鳥と言えます。
ハトの被害と防害対策
平和の象徴と呼ばれることもあるハトですが、現在の日本では歴とした害鳥です。
ハトのもたらす被害の代表といえば、やはりフンでしょう。
屋根やベランダなどにフンを落とし、それが景観的に悪いだけでなく、
様々な病原体も含んでおり、更に車や屋根などの塗装も剥がれやすくするなど、様々な被害を生みます。
またハトは帰巣本能が非常に強く、一度巣を作ると撤去しても何度も巣を作り直して繁殖を続けるようになり、
被害が深刻化します。
そうなれば親鳥と雛鳥の鳴き声や羽ばたく音などで騒音も問題になることも増えるでしょう。
ハトの防害対策としては、とにかく居着かないようにすること、巣を作らせないことが重要です。
雨風をしのげる高所に巣を作る性質があるので、集合住宅の2階以上に住んでいたり、
一軒家でも2階がある場合は、可能な限りハトが居着く前にネットを張っておき、
物理的に入れないようにしておきましょう。
蛇のおもちゃがハトの鳥害対策に有効と言う情報もネット上にはありますが、
見抜かれてしまい効果がない事もしばしばあります。
鳥害対策のネットを張ることができない場合は、ハトがよく来る場所に忌避剤を利用するべきです。
カラスの被害と防害対策
日本で害鳥と言えば、カラスを連想する人は多いでしょう。
都市部から農村部まで幅広く被害をもたらし、頭もいいので非常に厄介な害鳥です。
雑食性であり、知能の高さからゴミ袋に餌となる生ゴミが入っている事も理解しているため、
生ゴミの袋を破きゴミを散乱させるというのは代表的な被害でしょう。
多くの自治体で、ゴミの集積所には防鳥ネットが用意されていたり、
蓋のあるボックスなどが用意されているのは、基本的にカラスの鳥害対策です。
他には頭の良さから他のカラスと鳴き声でコミュニケーションを取るため、鳴き声による騒音問題も起こります。
繁殖期である4月から7月頃は卵や雛鳥を守るために気が立っており、
縄張りの近くに入った人や動物に威嚇をするため騒音も大きくなりがちです。
また威嚇しても去らない相手に襲いかかる事も多く、怪我をする恐れもあります。
光を苦手とするので光を反射しやすいCDを吊るして置く、
危険だと思わせるためにカラスの模型を吊るすなども有効と言われていますが、頭がいいので慣れるのも早いです。
頭が良くてもどうにもならないように、カラスの鳥害対策は防鳥ネットや、
とげマットのような物理的に寄せ付けない対策グッズが有効になります。
まとめ
鳥害対策は害鳥を物理的に寄せ付けないのが一番簡単なので、可能であれば防鳥ネットを張るのが一番です。
しかしネットが設置できない場合は、鳥の種類に合わせて鳥害対策をする必要があります。
その場合、意外と鳥は賢いので、自作の防害グッズより、
鳥害対策のために開発された市販の道具を利用したほうが良いでしょう。