ダニは私たちの生活に最も近いところに発生する代表的な害虫です。
その被害は、かゆみはもちろん、そこから別の感染症の原因になることもあり、
実は放っておくと危険な害虫なのです!
今回は、ダニによる被害やダニの生態などについてご紹介します。
ダニによる被害
ダニに刺される
ダニによる被害で最も知られているのは、ダニに刺されることではないでしょうか。
全てのダニが人を刺すわけではありませんが、
人を刺さないコナダニやヒョウヒダニは、人を刺すツメダニやイエダニの餌となり、
結果としてダニに刺される原因となってしまうのです。
ダニに刺された際には、既に家の中にダニが繁殖しているので、早急にダニ対策をする必要があります。
感染症
ダニによって感染症にかかる場合もあり、最悪の場合死に至るケースもあるので注意が必要です。
感染症の媒介となるのは山や草むらに生息しているマダニとなり、
通常は家の中で繁殖することはありませんが、ペットを飼っている場合は注意しなければなりません。
草むらなどを散歩している間にマダニに噛まれたペットが、そのまま家に運んでくる可能性があるためです!
マダニは様々な病原菌を持っており、噛まれた際には、発熱や頭痛をはじめ、
マダニが運んだ病原菌が原因で死亡したケースも記録されているのです。
中にはワクチンがない病原菌もあるため、唯一の予防法はマダニに噛まれないこととなります。
アレルギー
ダニはアレルギーの大きな原因になり、特に原因になるのがダニの死骸とフンです!
生きている時だけではなく、死んでからも人に害を及ぼすのです。
最近くしゃみや咳が出るという方はダニによるアレルギーが原因の可能性もあります。
大人の方であれば、軽いくしゃみや咳くらいですみますが、
免疫力の弱い小さな子供や高齢者はアレルギーが重症化してしまうので危険です。
大事な家族を守るためにもダニを軽視してはいけません。
ダニが原因のアレルギー性疾患は、
”アレルギー性鼻炎”、”アレルギー性結膜炎”、”アトピー性皮膚炎”、”気管支喘息”の4つとされ、
子供がこれらの病気にかかる原因の大半はダニとされているのです。
咳や鼻水の他に、目のかゆみやゴロゴロ、湿疹やかゆみがでるといった症状でもダニが原因となっている可能性もあります。
上記の病気を診断された場合は、一度家の中のダニを疑ってください。
家の中でダニが発生しやすい場所
布団・マットレス
ダニが生息する代表的な場所と言えば、マットレスや布団と言った寝具となります。
特に頭が当たる部分は皮脂やフケが落ちやすくダニの餌となりますし、
人の汗で湿度が上がり、体温によって温められるため、ダニが繁殖しやすくなります。
そのため、移動が可能な寝具は布団乾燥機を使ってダニを死滅させましょう。
家で洗うことができるシーツなどはまめに洗い、
家で洗えないものはクリーニングに出すなどしてダニの繁殖を防ぐことが大切です。
カーペット
人が長時間いるリビングなどにあるカーペットは、温度も湿度も上がりやすく、
人のフケや皮脂、食べカスが溜まりやすいため、ダニが繁殖しやすい環境です。
特に、繊維がより絡み合っているカーペットはダニが繁殖しやすくなるため、
普段からまめに掃除機をかけるようにしましょう。
ソファ
ソファの上では飲食をするケースも多く、
寝転んだ場合にフケや皮脂が落ちやすくなるため、ダニの餌の宝庫となってしまいます。
まめに掃除機を使って掃除をしましょう。
畳
最近はフローリングの家が増えてきましたが、畳のある家はダニが繁殖しないよう注意が必要です。
畳を敷くと部屋の空気は乾燥しますが、畳が湿気を吸っている分、畳の中はダニの温床となってしまいます。
特に天然の畳は目が粗く、ダニが奥に入りやすいので繁殖しやすいため注意しましょう。