株式会社ベクトル

シロアリによる被害について②

 

シロアリが生息しやすい場所

今回は、シロアリが巣を作るのに好都合な場所をご紹介します。

 

床下

床下は一年を通して湿度が高く、シロアリの大好物である木材が多く使われており、

巣を作るのに最適な場所です。

最近では腐りづらい固い木材を使用して、シロアリ対策をしている家もありますが、

床下はどうしても湿気が高くなってしまいます。

特に最近は暖房機器の発達により、外気温との温度差が大きくなっているため、以前に比べても湿度が高くなっています。

従来の湿度では大丈夫だと思われていても、予想外の湿度の高さに耐腐性のある木材でも安心できるとは限らないのです。

良い木材を使用しているからと油断せず、たまに床下をチェックして早期発見できるようにすることが大切です。

 

水回り

床下の次にシロアリが好きな場所が、お風呂場や台所などの水回りとなります。

トイレや洗面所などで羽アリを見つけた場合、高い確率でシロアリの羽アリと考えられます。

シロアリが湿度が高いこと以外にも水回りを好むのには他にも大きな理由があり、

それは黒アリやクモなどの天敵がいないことです!

アリやクモは水が苦手なため、水回りにはあまり近づきません。

湿度が高く天敵がいなということは、シロアリにとってとても安全性の高い場所となるのです。

通常床下などで生活しているシロアリが、水回りなどの目につく場所に出てきたということは、

シロアリの浸食がかなり進んでいることが考えられます!

水回りで羽アリを見つけた場合は、すぐにシロアリの調査を業者に依頼することをおすすめします。

 

柱や屋根裏

シロアリは湿気が高く、木材があるところはどこでも巣を作ってしまうため、柱や屋根なども十分に注意が必要となります。

特に柱は床下を浸食されるよりも怖く、柱がスカスカにさせられることで、

ちょっとしたことで家全体が崩壊する危険性も出てくるのです。

浸食された柱は外見には大きな変化がないので気付きにくいですが、叩くと空洞音がしたり押すとへこむ場合もあります!

気になったときは柱を叩いて確認してください。

屋根裏は床下と違い湿度が高いイメージはありませんが、実は屋根裏は湿度が上がりやすい場所となります。

温度の高い空気は下から上へと移動するので、部屋の空気で屋根裏が温められ、

古い家の場合は屋根裏が雨漏りしている場合もあるため、シロアリにとって住み着くのにとても好都合な場所になります。

気付かないうちに屋根裏が浸食されていると、

ちょっとした地震でも屋根が崩れ落ちてくる事態にもなりかねないので注意が必要です!

普段あまり注意深く目にするところではない分、意識的にチェックする習慣をつけましょう。

 

 

シロアリ被害に遭いやすい家の特徴

シロアリが出やすい家の特徴は、『湿度が高い』『餌となる木材が多い』ことです。

そのどちらも併せ持つ家はシロアリにとって好都合となるのです。

 

湿度が高い家

立地的に言えることは、近くに川や池、井戸などがあると地盤全体に水分が多く含まれているため、

自然と湿度も高くなります!

立地的な問題は解決しづらいですが、周りに川などがある場合は特に注意して対策することが大切です。

また、雨漏りで壁や床などにシミができている家も危険となります。

木材自体が水を吸っているため、シロアリに狙われやすくなるのです。

シミを発見した場合は、雨漏り対策や除湿をしなければシロアリを寄せ付けることになるので注意しましょう。

 

木材が多い家

湿度と同じくらいシロアリが好きなのが、餌となる木材となります。

家の近くに廃材や木製の家具などを設置しているのは大変危険です!

特に、地べたに直接木材が置いてあることで、土の中にいるシロアリが直接木材に達します。

さらにその木材から家の基礎、そこから構造部にまで侵入されると取り返しのつかないことになってしまいます。

庭に植木をしていたり、玄関やエントランスに木材を使っている家も同じ理由で、

シロアリの被害に遭いやすいと言えるのです。

できるだけ影ができないように工夫しながら、湿度が上がらないように注意しましょう。