家に住み着く害虫として有名なシロアリは、
家の倒壊を引き起こす可能性もある厄介な虫の一つです!
今回は、シロアリの生態や駆除の方法についてご紹介します。
シロアリについて
シロアリは木を主食にはしていますが、表面上にはあまり出てこないため、
普通に生活しているとなかなか目にする機会がありません!
シロアリとはどのような昆虫なのでしょうか。
シロアリはゴキブリの仲間
実はシロアリはゴキブリ目シロアリ科であり、アリではなくゴキブリの仲間なのです!
黒アリとは全く別の昆虫です。
シロアリと黒アリの違いは色を見れば一目瞭然ですが、実は身体や羽の形が全く異なります。
くびれのある黒アリに対して、シロアリの身体は寸胴型となっており、
黒アリの羽アリは、羽の大きさが前と後ろで異なりますが、
シロアリの羽アリの羽は、前後の羽が大体同じなのです。
非常に発達したシロアリ社会
シロアリはアリと同じく、それぞれ役割を持って社会的な生活を構築しています!
[女王アリ][王アリ][副女王アリ][副王アリ][働きアリ][兵隊アリ][ニンフ]など、役割が分かれており、
巣の中の9割が働きアリで、子育て、餌の収集、巣作りなどの仕事をこなしているのです。
[ニンフ]はある時期になると羽が生えてきて、[羽アリ]となり、巣を飛び出た羽アリは新しい巣を作る役目があります。
木材由来のものなら大体なんでも食べる
シロアリは木材だけでなく、木材からできたものはなんでも食べます!
シロアリは目が退化しており、匂いをかぎ分けて餌を見つけます。
特に湿っていて腐り始めた木が好物で、腐った木を見分けて食べており
新聞紙や畳、衣類など植物由来のものも餌としています。
また、時には電線やコンクリートなどもかじってしまうため、
思いがけないトラブルを引き起こすことにもなるので注意が必要です。
日本でみるシロアリの種類
シロアリは、世界では2,900種類以上もいると言われていますが、
そのうち日本での存在が確認されているのは22種類となります。
さらにその中で、建物などに被害を与えると言われているのは
[ヤマトシロアリ][イエシロアリ][アメリカカンザイシロアリ]の3種類と言われています!
それぞれの種類によって、好む場所や地域、巣の作り方も異なり、
被害の出し方や対策の仕方が変わる場合もあるため、
どのシロアリなのかを見分けてから対策する必要があります。
ヤマトシロアリ
北海道を除いた日本全国でその被害が確認されており、シロアリの中で最も有名な種類となります。
特別に材料を集めてきて巣を作るわけではなく、餌となる材木をそのまま巣にします。
シロアリ自体乾燥に弱いですが、ヤマトシロアリは特に湿った木材などを住処として利用しており、
台所や浴室といった水回りが被害に遭いやすくなります。
乾燥していて明るいところには弱いので、換気をしたり日の光を当てるなどの対策をしっかり行うことで被害を防げます。
イエシロアリ
ヤマトシロアリと並んで日本で被害が多いシロアリです。
巣は特別に加工した塊のようなものを作ります。
そしてイエシロアリの大きな特徴は攻撃的な性格で、
巣を守るために、噛みついたり分泌液を出して応戦するのです。
さらに厄介なのは、イエシロアリは乾いた木材であっても自分で水を運んできて住み着くため、
被害のスピードが速いと言われています。
アメリカカンザイシロアリ
もともと日本にはいなかったシロアリの種ですが、
日本に運ばれる木材と一緒に運ばれてきたと言われています。
最大の特徴は、その名の通り乾燥した材木(カンザイ)を餌としており、
ヤマトシロアリやイエシロアリを対策していても被害に遭うケースがあるのです。
また、アメリカカンザイシロアリは羽アリが飛来して2階や壁からも侵入してきます!
そして巣が小さいため専門家でも気づきにくく、
一つの巣を駆除しても根本的に解決にならず全滅させるのが困難と言われているのです。