ネズミの被害について
不衛生なイメージから敬遠されているネズミですが、ネズミによる被害はその汚さだけではありません!
ネズミによって健康や精神、経済的な面でも被害を被ってしまう場合もあるのです。
今回は、ネズミによる被害にどのようなものがあるのかご紹介します。
衛生面による被害
ネズミは様々な病原体やウイルス、寄生生物を家の中に運びこんでいることになるため、
ネズミがいるだけで数種類にも及ぶ菌に感染する恐れがあり危険です。
ネズミに主にくっついているのはダニとなりますが、
ネズミが死ぬとダニが次の寄生先を探して人間の生活圏を犯すことも珍しいことではなく、
ダニが繁殖することで、噛まれて猛烈にかゆくなったり、発疹熱などの病気にも繋がることにもなり危険なのです。
ダニだけでなく、サルモネラ菌やE型肝炎ウイルスを運んでくる場合もあり、
最悪の場合ネズミが原因で死に至る可能性もあります。
また、ネズミだけでなく、ネズミについているダニがウイルスを持っている可能性もあります。
ネズミ自体の不衛生さも問題ですが、ネズミがまき散らす排泄物も問題となります。
ネズミの排泄物には深刻な感染症を引き起こす危険のある細菌が含まれており、
放っておくと家中に細菌が散漫することになります!
ネズミの種類によっては走りながら排泄する場合もあるため、被害が拡大しやすくなるため注意が必要です。
噛みつきによる被害
ネズミはとても用心深く賢い動物であるため、
赤ちゃんや寝たきりの老人しかいない時に、活発に活動することもわかっています。
世界で見ると、赤ちゃんや老人がネズミに噛みつかれる事件は年間に何件も起きており、
噛みつかれた角度によっては一生傷が残るケースもあるのです。
もし家に赤ちゃんや老人がいる家庭は、特に注意しましょう。
ネズミに噛まれるのは物理的な危険だけではなく、病原菌を移される場合もあり危険です。
ネズミの口の中は細菌だらけなので、鼠咬症[そこうしょう]やアナフィラキシーショックといった症状が出て、
最悪死に至る場合もあるのです。
音や気配による精神的被害
ネズミの直接的な被害も怖いですが、見えないネズミの精神的な被害も怖いです!
どこからともなく音がしたり気配を感じることは、予想以上に精神に負担をかけ、
気配を感じるだけで噛まれるんじゃないか、巣を作られるんじゃないかと被害を連想してしまうことも。
実際にネズミの姿を見ていなくても、ノイローゼ気味になったりするケースも考えられるため、
ネズミの気配を感じたら放置せずに早急に対策を行いましょう。
停電・インターネットの断線被害
前回ご紹介したように、ネズミには固いものをかじる習性があります。
そのため、配線ケーブルを噛みちぎられれば、電気やインターネットが止まる場合もあるのです。
そして、配電盤や屋根裏の断熱材の多い場所というのは、
狭くて暖かい場所が大好きなネズミにとっては天国のような場所となってしまうため注意が必要です。
火災・漏電の被害
ネズミが噛みついたケーブルが絶縁体[漏電を防ぐもの]で覆われているケーブルの場合、
絶縁体が剥がれてしまい漏電に繋がります!
もし漏電によって火花が散り、まわりに可燃性のものがあった場合、屋根裏から漏電火災が起きる場合もありとても危険です。
ケーブルをかじりながら感電死したネズミの死体が火元となって、火が燃え上がるケースも珍しくないのです。
消防庁によれば、ネズミが原因で起きる火災というのは、年間数十件にも及ぶと発表しており、身近に起こりうるのです。
家の資産価値の低下による経済的な被害
前回ご紹介したように、屋根裏や壁の裏にある断熱材はネズミにとっても居心地のいい場所となり、
巣の材料にされてしまうのも珍しいことではありません。
断熱剤で巣を作られてしまった場合は、ネズミが噛みついた跡やフンが多数残ってしまいます。
壁だけではなく、家の柱や家具なども噛みつかれてしまっては、せっかくの家が台無しとなります。
他の動物による二次被害
ネズミ自体の被害も深刻ですが、ネズミが家にいることで他の動物を引き寄せる可能性も高くなります!
イタチや蛇などの動物にとっては、ネズミは捕食される動物になるため、
ネズミがいる家は肉食動物にとってはいい狩場となってしまうのです。
そうなる前に、駆除を行うことが大切です。