最近、ネズミの被害がますます深刻化しており、
その範囲は広がっていて、繁華街だけではなく、郊外の住宅地にも現れているのです。
ネズミは、駆除をしようにも、
虫のように叩いて殺すというわけにもいかず、悩まれている方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなネズミの生態や被害の怖さ、対策方法などについてご紹介します。
ネズミについて
ネズミとは、生物学的にほ乳類ネズミ目[齧歯目]の総称です。
その種類は1,000~1,800種類ともいわれており、リスやヤマアラシも同じ分類に属されています。
ネズミの種類
一口にネズミといっても、その種類は様々となります。
ネズミには大きく、都会や建物の中に生息する家ネズミと、
山の中や自然の中で生息する野ネズミに分けられています!
今回は、私たちが普段目にする可能性の高い、家ネズミについてご紹介します。
家ネズミに該当するものとしては、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミが存在しており、
それぞれ見た目や性格も異なります。
ドブネズミ
身体が20~28cmと大きく、それに比べて尻尾が短いのがドブネズミの外見の特徴となります。
世界各地に生息し、、湿気や寒さに強く、水を好み泳ぎも得意のため、
下水やゴミ捨て場、水田、地下街など湿気のある場所を好んで生息しています。
そのため、水回りでネズミの被害があった時はドブネズミの仕業と考えることが多いです。
床下や排水管が侵入経路になるケースも多くなります。
日本では、北海道から南西諸島まで、全国的に分布しており、
多くの地方では、クマネズミよりドブネズミの方が圧倒的に多くみられますが、
奄美大島以南の南西諸島ではクマネズミが多く、
特に西表島では、ドブネズミはきわめて少なくなっています。
北海道や富士山などの深雪地帯では、人家から離れた雪の下に棲む場合もあります。
性格は獰猛で警戒心がやや低いと言われており、
高いところに上るのは苦手で、マンションの高層階に出ることは少ないです。
身体のサイズに比例して、20mmほどの大きなふんをし、
そのふんは粒の形が揃っており、丸みのあるふんを見つけたらどぶネズミを警戒してください。
クマネズミ
尻尾が身体よりも長く、顔の大きさの割に耳が大きかったらクマネズミとなります。
体長は約15~25cm程度で、寒さに弱いことから、家の中に巣を作ることが多くなります。
ネズミ被害の中でも最近はクマネズミによるものが増えていると言われています!
主な生息場所は市街地で、大型ビルや地下街、住宅の天井裏など、比較的乾燥したところに生息しています。
伊豆諸島、小笠原諸島、南西諸島では、畑の周辺や森林内などでも見られ、半樹上性生活をするものもあるのです。
運動が得意で、電線や排水パイプを伝ってどこからでも侵入できることも、被害が増えている原因の一つとなっています。
天井裏でネズミが走り回ってると思ったらこのクマネズミの可能性が高いです。
動き回りながらふんをする習性があるため、移動ルートにはクマネズミのふんが多く残されており、
クマネズミのふんは細長くて大きさもバラバラで、6~10mm程度のものが一般的となります。
ハツカネズミ
手に乗るくらい小さなネズミを見たら、それはハツカネズミの可能性があります
サイズ的には6~10cm程度で、身体が小さい分、
他のネズミでは入ってこれないような、小さなすき間からも侵入してくる場合があります。
日本では全国的に分布しており、一般的に草むらや田畑に生息していますが、
人家やビル、港湾地帯の倉庫などにも多く生息しています。
渇きに強く、荷物に潜んで移動し、世界の広い地域に分布しています。
普段は屋外に生息していても、寒さを避けるために秋から冬にかけてだけ、家の中すごす個体もいます。
家具のすき間に巣をつくることもあるため、
狭い空間でネズミのふんを見つけたら、ハツカネズミが入ってきている可能性が高いです。
小さい身体に見合った小さいふんで、大きくても7mm程度で、両端が尖っているのが特徴となります。
次回は、ネズミの生態、被害などについてご紹介します。